皆様、ごきげんよう。
今回はワインボトルの形についてのお話なのですが、
ワインのボトルを手に取ると、底がへこんでいることに気づいたことはありませんか?
このへこみは「パント(punt)」(=ピキュール)と呼ばれ、実はワインの品質や保存、
サーブのしやすさに関係しています。
本記事では、ワインボトルの底のへこみの理由について詳しく解説します。
ワインボトルの底がへこんでいる理由とは? 意外と知らない「パント」の役割
1. ワインボトルの底がへこんでいる理由
1-1. 耐久性を高めるため
ワインボトルの底にへこみがあることで、ボトルの耐久性が向上します。
特にスパークリングワインやシャンパンなどの発泡性ワインは、内部の炭酸ガスによる
圧力が高いため、ボトルの強度を増す必要があります。
パントがあることで、圧力を均等に分散し、割れにくくする効果があります。
1-2. 沈殿物を集めやすくするため
熟成したワインには、特に赤ワインの場合時間の経過とともにオリ(沈殿物)が発生する
ことがあります。
ボトルの底にへこみがあることで、この沈殿物が中央に集まり、グラスに注ぐ際にワインと
一緒に流れにくくなります。特に長期熟成向けの赤ワインにとって、これは重要なポイントです。
1-3. サービングをしやすくするため
ソムリエやワイン愛好家がワインをサーブする際、親指をボトルの底のくぼみに当てて持つことが
多いです。へこみがあることで持ちやすくなり、スムーズにワインを注ぐことができます。
特に高級レストランやソムリエの技術として、この持ち方が一般的に使われます。
1-4. 見た目の高級感を演出するため
ボトルの底のへこみが深いほど、高級ワインの印象を与えることがあります。
一部の生産者は、ワインの価値を高めるために意図的に深いパントを採用することもあります。
ただし、へこみの深さとワインの品質は必ずしも比例するわけではないため、注意が必要です。
すべてのワインボトルにパントはある?
ワインの種類によっては、ボトルの底が平らなものもあります。
特にスクリューキャップのワインや、日常的に飲まれるカジュアルワインでは、コスト削減の
ためにパントが浅い、またはほとんどないデザインが採用されることもあります。
まとめ
ワインボトルの底のへこみ(パント)は、耐久性の向上、沈殿物の管理、サービングのしやすさ、
高級感の演出など、さまざまな理由で採用されています。
次回ワインを購入する際は、ボトルの底のデザインにも注目してみてください。
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