赤ワインってどうやって作ってる? 葡萄の栽培からボトリングまでを解説

ワイン講座

皆様、ごきげんよう。

赤ワインの綺麗なルビー色。グラスに注いだ時の輝きはWineloverのココロを
ときめかせるものですよね💗

そんな魅力的な赤ワインはどのように造られているのでしょう・・

今回は赤ワインについて、ブドウの栽培から醸造を経てボトリングされるまでを
解説いたします。

*こちらでは一般の方向けに基本的な流れを理解していただけるようまとめてあります。
 

ワインは造り方の違いによって4つに分類されます。
  1.    スティルワイン これは非発泡性ワインで 通常の赤・白・ロゼ
    のことです。
  2.    スパークリングワイン これはシャンパーニュなど泡のあるワイン
  3.    酒精強化ワイン これはシェリー酒などワインの醸造過程で、また  
    は醗酵終了後アルコールを加えたもの
  4.    混成酒 これはワインの中にハーブや薬草、お砂糖をを加えて風味  
    をつけたものでヴェルモットなどがそれにあたります。

ワインに使用されるブドウは一般的な食用のブドウとは違っています。
実際食べて美味しいと感じるのは食用のブドウです、では 何が違うのでしょう・・・
 
赤ワイン用のブドウを食べてみると 想像していたより甘さを感じます。
渋くて食べられない・・ということはありません。しかし酸味も多く感じます。
そして果皮が厚く、種子も多いです。
この酸味と種子が大事です。赤ワインの場合 味わいを構成するうえで渋みは不可欠です。

*それに比べて食用の葡萄は水分が多くワインには適していません。
 出来上がったワインが水っぽいものになります。
 
果汁の中の糖分はアルコールに変化しますから酸味と渋味の元である種子がなければ
赤ワインとして成立しません。
赤ワイン用のブドウは小粒で果皮が分厚く 種子が大きいものが適しているといえます。
赤ワインは多くの人に愛される飲み物で、その魅力は深い味わいと香りにあります。

次に赤ワインの醸造過程を、ブドウの栽培からワインの完成まで詳しく解説します。
 
1. ブドウの栽培
1.1 土壌の選定
赤ワインの品質は、使用するブドウの品質に大きく依存します。良質なブドウを育てるためには、
適切な土壌が不可欠です。例えば、砂利や粘土が混ざった土壌は、 排水性が良く、
ブドウが健やかに成長します。
ワイン用の畑は肥沃な土壌でなくても構いません。十分な日射量と水はけのよい土壌が
適しているといえます。

1.2 気候の影響
赤ワインに適した気候は、温暖でありながら適度な降雨があることです。
勿論、栽培するブドウの品種によってても多少の違いはありますが・・・
地域によって異なる気候条件が、ブドウの成熟度や風味に影響を与えます。

1.3 栽培方法
ブドウの栽培には、さまざまな方法があります。
また、生育途中でそれぞれ作業があります。例えば、剪定、一本の木につける房の数、
つまりブドウの実を調整するなど、細かく管理されています。
また、オーガニック栽培やビオディナミ農法など、持続可能な方法を用いることで、
より自然な風味を引き出すことができます。
 
2. 収穫
2.1 収穫のタイミング
ブドウの収穫は、成熟度が最も重要です。糖度や酸味を測定し、理想的なタイミングで
収穫を行います。これにより、最適な風味を持つワインが造られます。

2.2 手摘みと機械収穫
手摘みは選別がしやすく、ブドウの傷みが少ないため、品質が高くなります。
当然ワインの価格も上がります。一方、機械収穫は効率的ですが、熟成度の異なるブドウが
混ざることがあります。
 
3. 発酵
3.1 デスティリング
収穫したブドウは、まず破砕されます。この工程で果皮や種子が分離され、果汁が抽出されます。

3.2 発酵
抽出された果汁は、発酵槽に移され、酵母によって発酵が始まります。
この過程でアルコールが生成され、ブドウの香りや味わいが豊かになります。
醗酵を温度管理されたステンレスタンクで行うか、あるいは木樽を使うかによって
出来上がったワインの酒質や風味も違ってきます。
これはワインを作る醸造所が目指すスタイルにより異なります。

3.3 マセレーション
マセレーション、これはマセラシオン とも言いますがいわゆる「醸し」です。
赤ワインは一般的に黒い果皮を持つブドウから造られますが、特徴は、果皮からの色素や
タンニンを抽出するためのマセレーションです。
発酵中に果皮を浸漬させることで、深い色合いと複雑な風味が生まれます。
また、赤ワインの場合は種子も一緒に漬け込みますので果汁からの甘みと酸味に加えて、
種子から渋味の要素もプラスされます。
 
4. 熟成
4.1 樽熟成
発酵が終わったワインは、オーク樽やステンレスタンク、コンクリートタンクなどで熟成されます。
使用する樽によって風味が変わり、香りや口当たりが洗練されます。

4.2 ボトリング前のフィルタリング
熟成が終わったら、ワインはフィルタリングされ、不要な固形物が取り除かれます。
その後、瓶詰めされます。この澱引きの作業もやりすぎると薄っぺらい味わいになってしまうので
注意をはらうところです。

5. 完成と瓶詰め
5.1 瓶詰め
最終的に、ワインはボトルに詰められ、ラベルが貼られます。これにより、消費者に届けられる準備が整います。

5.2 保管と販売
ボトルに詰められた赤ワインは、適切な温度と湿度で保管され、販売されます。
飲む際には、最適な温度でサーブすることが、ワインの風味を最大限に引き出すポイントです。

まとめ
赤ワインの醸造過程は、ブドウの栽培から始まり、発酵、熟成を経て完成に至ります。
それぞれの工程がワインの品質や風味に大きな影響を与えます。
ワインの楽しみ方を広げるためにも、この過程を理解することが大切です。
ワインを選ぶ際は、その背景にあるストーリーにも注目してみてください。

今宵もグラス片手に良い時間が持てますように・・・。

今年、ワインの勉強を始めたい/スキルアップしたい、という方  

白ワインはどう造られる? 葡萄の栽培からボトリングまでを解説

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