ユニークな個性を持つピノ・グリという葡萄品種の白ワイン


皆様、ごきげんよう。
今回は他の葡萄品種にはない個性を持ち、味わいも魅力的な白ワインについて。

ピノ・グリ (Pinot Gris) は、フランスが豊かな白ワインを生み出す主要な白葡萄品種の一つです。
ドイツとの国境に近いアルザス地方で栽培されています。
この品種はイタリアやその他の国でも栽培されていて産地によりタイプも異なります。

この葡萄品種の面白い所はピノ・ノワール (Pinot Noir)の突然変異種として認められ、具体的には
赤ワイン用の葡萄に近い機質を持ちますが白ワインとして醸造されます。

ピノ・グリの特徴の一つは、その見た目にあります。具体的にはほとんどの白葡萄が黄緑色の
果皮を持つのに対し、ピノ・グリはこれに比べてわずかに銀色から肉色を含んでいます。
品種名のグリ(Gris)とは灰色の意味で、出来上がったワインは黄色の色調の中にわずかに
グレーが見え隠れすることもあります。
また、イタリアではピノ・グリージョ(Pinot Grigio)と呼ばれています。

そんな不思議な葡萄品種、ピノ・グリのワインとはどんな味がするのでしょうか?
私が最初にこのワインを飲んだ時、これまでの白ワインとは全く違う味わいに強いインパクトを
受けたことを覚えています。

ピノ・グリを使ったワインの特徴

ピノ・グリのワインは、その不思議なまでの多様性で知られています。
この葡萄から生み出されるワインは、大きく分けて二つのスタイルに分類できます。

  1. 清体感があり、果実の香りが香るスタイル。
  2. 重量感とコンプレックスな味わいを持つフルボディワイン。
      *フルボディというと赤ワインのようですがここでは酒質がしっかりとした
       コクのあるという意味

第一のタイプのワインは、青梨やレモン、果物の香りが強く、すっきりした飲み口が特徴です。
特にイタリアのピノ・グリージョはこちらに該当します。
一方、第二のタイプのワインは、新・中央ヨーロッパの醸造所で生産されることが多く、
ハチミツ・クリーム、熟したモモのような香りと、厚みのある味わいが高い人気を持ちます。

各地方での製造スタイル

  • フランス・アルザスのピノ・グリ フランスのアルザス地方は、ピノグリの醸造における
      主要な地域です。この地のワインは、厚みのある重量感と、果実系の香りが特徴です。
  • イタリアのピノ・グリージョ イタリアでは「ピノ・グリージョ」と呼ばれ、清体感が高く、
      すっきりした味わいのワインが作られます。水果のような様々な香りを楽しめます。
  • 新・ワイン設備のピノ・グリ 新・中央ヨーロッパやオレゴンなどで作られるワインは、
      個性的でコンプレックスな味わいが特徴です。


お料理との相性

ピノ・グリのワインは、様々なお料理との相性の良さでも知られています。
特に清体感のあるワインは、鮮やかなフルーツ、生ハム、やわらかな味の魚貝料理との相性が
抜群です。
一方、重量感のあるワインは、クリームソース系やコクのあるチーズ、ニンニクや
リッチな香辛料を使った鶏肉のローストとはとても相性が良いです。


まとめ

ピノ・グリは、その多様なプロフィールとフレキシビリティで、ワインの世界に新たな魅力を
提供しています。
このユニークな葡萄品種を色々なお料理とともに楽しんでいただきたいと思います。

きっと今までにない感動を得られるでしょう。

  🍷この記事で紹介しておりますワインはいずれも私がこれまで実際に取り扱ったもの、
  あるいは仕事から離れプライベートでテイスティングノートにコメントを残している
  ものです。(ヴィンテージの違いはありますが)
  
  嗜好品であるワインを人様にお薦めするのは難しいですが、自分の好みに偏らず
  フラットな視点からワインを評価したもので、ワインの選び方が解らない・・・
  という方にご提案させていただくものでございます。


*名門ヒューゲル社のピノ・グリ。シャルドネでもない、ヴィオニエでもない、ゲビュルツでも
ない・・・。



*こちらも優秀。


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