お酒とお料理のペアリング//組み合わせの考え方

お料理とのペアリング

相乗効果が得られる組み合わせとは?

皆様、ごきげんよう。
今回はお酒とお料理の組み合わせについての検証です。

これからのシーズン、外でのお食事やご自宅にお客様を招いて会食の機会が
増えることと思います。
いつもより少し奮発したお料理に合わせるお酒、招いたお客様にホスト(ホステス)として
用意するお酒はどんなものが良いか?
また、それぞれのお酒に合うお料理とはどんなものなのか?について考えていきます。

まず、ビール・日本酒・白ワイン・赤ワイン・発泡性ワインの4種類についてそれぞれが
持つ風味や味わいについて知ることが大事です。

どのような風味を持った、あるいはどのような味わいのお酒であるか?です

ビール

味わいのポイントはホップからくる快適な苦味と特有の香り。ホップの香りと苦味に加え、麦芽(ローストした麦の香ばしい香り)が加わる。
 
このことから油で揚げたフライ、またはから揚げなどの料理とは相性が良い。ビール特有の苦みを和らげる効果のあるカラリと香ばしい揚げ物は万人向けすると考える。
 
また、ホップとは「ハーブ」の一種なので、その香りがビールの味わいを構成する要素となっていることを考えると「香り」とお酒のマッチングという点を考えてイメージすると組み合わせの幅が広がります。
手をかけた凝ったお料理より単純なものの方が良い相性と言えると思います。
 
ビールをたくさん飲むには「苦味」があきてくるので、それを和らげる効果のある豆類も(枝豆など)はとりあえず定番のようです。
ただ、「枝豆がビールに合うのか?」と聞かれると少し疑問です・・・

でも、日本人は特に夏場は「キーンと冷えたビールと枝豆」のセットを好まれる方が多いと思います。

日本酒

日本酒の味の大切な構成要素は旨味と甘み。
 
旨味の元のアミノ酸は「旨味」を与えるものと、「苦味」もその旨味の中に属する要素です。
 
日本酒の苦味はビールのように爽やかなものではなく、コクのあるもので旨味の中に見え隠れする程度のものです。
 
原料がお米であることを考えると、基本的にご飯に合う料理(お惣菜)には相性がよいと考えます。
日本酒には純米酒、本醸造、吟醸酒など色々なタイプがありますが、一般的な家庭料理に合わせる
となると純米や本醸造あたり、吟醸酒や大吟醸になりますとややフルーツ香が出てくるので合う
お料理(素材)はある程度限られてくるかもしれません。
 
また、日本酒は醸造の際、乳酸を利用するので乳酸発酵によるややクリーミーな香りもあり、同じ発酵食品であるチーズなどにもよく合います。(日本的な食品ですと味噌、ヌカ漬けなど)
 
日本酒に合う料理を考えるとき、少量のチーズや生クリーム、サワークリームを使った一皿も組み合わせの幅が広がるように思います。
しかしながら、バランスを考えると日本酒の酒質や味わいからこれらが重すぎると和のお料理ではなくなり、ヘビーになってしまう感じがします。


ワイン(白)

大事なのは酸味。(酒石酸)
 
白ワインの味わいは、独特のシャープでほんのりとした苦味とミネラル質を感じるような酸味の酸に、リンゴ酸というシュワッとした爽やかな酸味を持つ酸を主体に構成されている。
 
そのほか醸造過程に生成される乳酸が柔らかい酸として味を構成している。
 
この酸味ですが、和のお料理の「酢の物」の「酢」とは少し風味や味わいが違っています。(日本料理で使うお酢は一般的に穀物酢だからでしょうか?)
なので、白ワインと合わせると少し違和感があります。

貝類のお料理には幅広くマッチングしますが、お刺身やマリネでいただくのとクリームソース系の
それとでは合わせる白ワインも違ってきます。


ワイン(赤)

白ワインの味の構成要素に渋み(タンニン)が加わる。
 
赤ワインは醸造の際、果皮と種子を一緒に漬け込むことにより色素と渋味の元であるタンニンがワインに溶け出します。
 
また、種子からスパイシーな風味が出るのでスパイスを使う肉料理などにはよく合います。
 
お魚ですと脂肪分の多い素材や、比較的しっかりとした味付けの料理に合わせることで引き立ちます。
 

スパークリング清酒・スパークリングワイン

本格的なシャンパーニュなら食中酒として通せますが、軽めの発泡性のお酒は主に前菜やオードブルといった軽めの料理との組み合わせが無難です。
 
魚貝のマリネ風のものや夏野菜のゼリー寄せ、エビなどを湯葉で巻いた(?)もの、トマトの和風マリネ(あまり酢っぱすぎないもの)といった少しヒンヤリしたお料理と好相性と思います。

日本人なら普段は家で和食が多いと思いますが、和食には多様性があり、それぞれのお酒にマッチングするように調理法を変えてみたり、お出汁を和のものから洋のものに変えてみるとかのちょっとした工夫でお料理とのより良い関係が生まれます。

皆様のお酒選びの参考になれば幸いです。

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