皆様、ごきげんよう。
J.S.A Sommelier Execellence anisetteです。
今回はイタリアとフランスの代表銘柄ともいえるワインについて、です。
ワイン好きにとって、イタリアの”バローロ”とフランスの”シャンベルタン”は、それぞれの国を
代表する銘柄として知られています。
この2つのワインは、どちらも高品質で複雑な風味を持っていますが、異なる地域や葡萄品種から
生まれるため、味わいには明確な違いがあります。
本記事では、バローロとシャンベルタンの特徴と味わいの違いについて詳しく解説します。
バローロの特徴
- 産地: イタリア、ピエモンテ州のランゲ地区。
- ぶどう品種: ネッビオーロ100%
- 味わい:
- 濃厚で力強いタンニン。
- チェリーやプラムなどの赤い果実のアロマ。
- トリュフ、タバコ、スパイスといった複雑な香り。
- 高い酸味としっかりした骨格。
- 熟成: 長期熟成が可能で、通常10年以上のポテンシャル。
- 食事との相性:
- 牛肉の煮込み料理やトリュフを使った料理。
- 熟成チーズ。
シャンベルタンの特徴
- 産地: フランス、ブルゴーニュ地方のジュヴレ・シャンベルタン村。
- ぶどう品種: ピノ・ノワール100%
- 味わい:
- 繊細でエレガントなタンニン。
- ラズベリーやストロベリーといった赤い果実のニュアンス。
- 土や森の下草の香り(湿った匂い)に加え、軽いスパイスの風味。
- 程よい酸味としなやかな質感。
- 熟成: バローロよりも早く飲み頃を迎えることが多いが、長期熟成も可能。
- 食事との相性:
- 鴨やジビエのロースト。
- マッシュルームを使った料理やクリーミーなソースの料理。
バローロとシャンベルタンの主な違い
☆ 表にまとめるとこんな感じ・・・
特徴 | バローロ | シャンベルタン |
産地 | イタリア、ピエモンテ州 | フランス、ブルゴーニュ地方 |
ぶどう品種 | ネッビオーロ | ピノ・ノワール |
タンニン | 濃厚で力強い | 繊細でエレガント |
酸味 | 高い | 程よい |
アロマ | チェリー、プラム、トリュフ、スパイス | ラズベリー、森の香り、軽いスパイス |
熟成 | 10年以上熟成が可能 | 比較的早く飲み頃を迎えるが長期熟成も可能 |
価格帯 | 比較的リーズナブルなものから高価なものまで | 高価で希少 |
2種のワインの(一般的な)テイスティングコメント
一般的なテイスティングコメント、というのは生産者やドメーヌについては比較せず、ワインの
銘柄としてテイスティングした場合、という意味で。
実際、グラスに注いでみるとバローロはシャンベルタンに比べ、色調にやや褐色のしおれた花びら
のようなニュアンスが見え隠れする。ルビー色を連想するものではなくガーネット色、の方に
傾いて見える。
レッドチェリー、ブラックチェリーのような甘い香りが顕著で、良いものはトリュフの香りも。
少し、日向の匂いも感じられる。
タンニンは力強いがしなやか。(ボルドーの赤ワインで感じるタンニンとは全く違う)
酸も豊富でしっかりとした骨格の骨太ワイン。
余韻も長い。(Barolo Monprivato/MASCARELLO)
一方、シャンベルタンの色調は比較的単調。単一品種のワインと言うことでは同じですが
こちらは割合あっさりしている感じ。しかし熟成が進むと褐色となり幾分薄い色調に変化する。
ラズベリーや木イチゴのアロマを感じ酸も豊富でエレガントな印象。
少しの鉱物臭。
しなやかなタンニンが感じられこちらは細マッチョなイメージ。
余韻は長い。(Chambertin Cros de beze/?)
・・・と、私の過去のテイスティングノートにはこのようなコメントを書いています。
今ではブルゴーニュワインは高騰し、遠い存在になってしまいました。
まとめ
バローロは濃厚で力強い味わいが特徴で、特に肉料理との相性が抜群です。
一方、シャンベルタンはエレガントで繊細な味わいを楽しむことができ、ジビエや
洗練された料理とよく合います。
それぞれのワインが持つ個性を理解し、お料理やシチュエーションに応じて選ぶことで、
さらに豊かなワイン体験を楽しむことができると思います。
バローロとシャンベルタン、どちらも試す価値のあるワインです。
自分の好みや食事との組み合わせを考えながら、ぜひ両方の魅力を堪能してください。
最後までお読みくださり有難うございます。
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