ワイン好きのシニアにお薦めする1本/シャサーニュの赤★☆★

ワイン講座
Nuits-St-Georges

シャサーニュ・モンラッシェの白は有名ですが・・・

私を含めシニアの皆様、若いころと比べてワインの好みは変わってきましたか?
「ワインなら何でも!」という方、「ブルゴーニュの赤しか飲まない」や「チリワインが
好き」とか・・

年齢を重ね、時間的にも余裕が持てる充実した日々の中にいるワイン好きのシニアの皆様、
フランス・ブルゴーニュ地方の赤ワイン、シャサーニュ・モンラッシェの赤は飲まれたこと
ありますか?

「えっ!? 赤なんてあったの?」と言われそうですが、赤も生産しています。

ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ共に白ワインのイメージだと思う
のですが、(あの偉大なワイン”モンラッシェ”のイメージによると思われる)このシャサーニュ
・モンラッシェには赤ワインもあります。
この地方、赤ワインの原料葡萄であるピノ・ノワールの生産に適した土壌の畑も多く、昔は
赤ワインが多く造られていました。

当然ワインのポテンシャルは高く、市場では過小評価されている感が否めない。
ブルゴーニュ地方にはロマネ・コンティをはじめシャンベルタン、ポマール、ヴォルネイなど
有名かつ高級な赤ワインが多くありすぎてその陰に隠れてしまっている地味な存在ですが・・・

前回取り上げました「ムルソー」は銘柄的にもう少し知れているかと思いますが、
このシャサーニュの赤はショップであまり選ばれないワインだと思うのです。
私はこれまで多くのワインに携わってきましたが、市場でどんなに評価が高いワインでも
価格に対しての正当な品質はどうか?というところを重要視しています。

グラン・クリを持たない銘柄でも優れたものは多くあり、何気なく手にしたワインにハッと
させられたことは数知れずあります。

では、シャサーニュ・モンラッシェの赤ってどんな感じ?

生産者による違いはあると思いますが、シャサーニュ・モンラッシェの赤は木イチゴのような
香りがするチャーミングな味わいです。
    *飲み口が軽い(ライトボディー)という意味ではありません。

同じ地方の赤ワインとの比較になりますが、ヴォルネイだとビロードのような舌ざわりでドレス
アップした女性のイメージ。黒い果皮を持つベリー系の香りと少しスミレの花のよう香りがあり、
ポマールだとまずしっかりとした骨格があり、マッチョな感じ。果実の中に土っぽい風味がある。

木イチゴ、のほかに少し紅茶、控えめな樽香が感じられるこのワインは割合素直な印象です。
しかしながら、やはりこの地方のテロワールを十分に感じることが出来ますし優秀なワインと
言えると思います。


「ブルゴーニュは一通り飲んだ」という方にもお薦めいたします。
白と比べればマイナーなイメージですが、人と被らない(この場合こういう表現はおかしい
ですが・・)隠れた銘品も自分の知識の中に経験済みとしてあればグッとワインの見聞が深まる
こと間違いなし!です💪

そういう意味での”被らないワイン”はたくさんあります。これまでワインを愉しんできた
シニアの皆様にこそ選んでいただきたい銘柄のひとつです。

この記事のワインを試してみたいと思った方、私はこのドメーヌのシャサーニュを一番に
押します。生産者は数多くあるのですが価格的にも比較的求めやすく、毎年品質も安定して
います。

「有名ではないワイン」もまた、時々ご紹介したいと思っています。


それでは皆様、次回までごきげんよう。
 

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