ワイン🍷 ステンレスタンクか樽か?どっちを選ぶ?

ワイン講座

食中酒としてのワインを考える時、醸造から熟成までの過程でステンレスタンクのみを
使ったものと、熟成を木樽で行ったもののどちらを選ぶか、という一見難しそうなテーマ
について。

まず、赤でも白でもオールステンレスは果実のフレッシュさや葡萄が待つ酸味やアロマティック
な香りを残しており、そこに複雑さはあまり感じられません。
原料葡萄が待つ個性がそのままワインに移行した味わいです。

一方、木樽を使ったワインは樽からの抽出成分がワインに移行し、葡萄の香りだけではない複雑な
ニュアンスが加わります。木樽は内側を焼いているのでロースト香がワインに溶け出します。
ヴァニラの香りとはこの香りのことです。

このことを理解した上で続きを読んでください。

これからが旬の牡蠣、食べ方にはいろいろあると思うのですが、、、
例えば生牡蠣にレモンを絞って、の場合とカキフライ、グラタン、アヒージョ風、
オイスタソース炒め、etc・・・
これらに白ワインを合わせるとしましょう。
どんなタイプの白がいいでしょうか?

生の牡蠣ですとミネラルの感じがありますよね? レモンを絞ったりあるいはポン酢おろし
でいただく場合、シッカリとしたコクの力強い白だとどうでしょう・・・?
相乗効果が得られそうにありません。

一方でガーリックの風味豊かな調理法の一皿にはすっきりとした葡萄のアロマが感じれれる白
よりニュアンスのあるタイプのものの方がピッタリくると思います。

素材を生かした食べ方と、手をかけて素材にほかの風味をくっつけたお料理。
言い換えると単純な調理法かプラスアルファがあるのか。を考えます。

赤でも白でも味わいが比較的ライトな感じで生き生きとしているタイプには単純なお料理が
しっくりくるようです。
お料理に香ばしさや味のふくらみがあるかどうかで選ぶタイプが違います。

ただ、そのワインがどのような工程で造られたのかはお店でボトルを手に取っただけでは
解らないと思います。ラベルに味のタイプを記載しているものも多いですがお店の方に聞くのが
一番いいです。

その時一緒に食べたいお料理を伝えることです。
最初はお薦めのワインを選んでもらってもそのうちだんだん自分でチョイスできるようになります。

先の記事にも書きましたが飲んだワインのテイスティングコメントを手元に残しておくといいです。
コメントにどんなお料理と一緒に飲んだ、とか今度は○○と試してみようと書いておくと
もっといいと思います。

ワインは単体で愉しむよりやはりお料理と共に飲んで頂きたいです。
コメントを書くことでワインを分析できますし貴方のワイン度がアップします。
解ればもっと愉しくなります。

和食全般を考えると(一般的にですが)あまり樽香の強いものは避けた方が無難です。和食には出汁の繊細さや素材の持つ風味を生かしたお料理が多くこれらに主張の強いワインを合わせるとやはり負けてしまう・・

ペアリングするお料理の色、風味(スモーキーな香りがあるとか香ばしい焼き目がついているとか)から合わせるワインの色をリンクさせることで大きな失敗はありません。樽熟成を行っているものは
白の場合イエローの色調がやや濃いことが多いです。(これも品種による違いはありますが)
このポイントを押さえておくといいです。

頭の中でイメージすることが大事です。
現場のソムリエだって経験に基づく知識からイマジネーションを働かせお客様に提案することが多いです。そういった意味ではセンスが問われるといえます。

最後までお読みいただき有難うございます。
また次回までごきげんよう。

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