ワイン初心者がボルドーワインを選びにくい💦と感じるのはなぜ?

皆様、ごきげんよう。
今回はボルドーワインの選び方が良く解らない、、という初心者さんに向けて詳しく
解説いたします。

まず、ボルドーワインの選び方が難しいと感じる理由はいくつかあると思うのですが、
ラベルから「葡萄品種が何なのか?」または「どんな味?」が解りにくいことだと
思います。

せめてラベルに葡萄品種だけでも表記されていればもっと選びやすいのに・・と
感じたことはありませんか?

 🍷 POINT
     フランスのワインは、産地(AOCやAOP)を重視する伝統があるため、
     多くの場合、ラベルにブドウ品種の記載がありません。
     代わりに地域名格付けが記載されており、その地域の伝統的な
     葡萄品種を知っていれば、何の品種が使われているかが推測できます。

     言い換えれば、ラベルに原料葡萄の品種を記載をしなくてもそれぞれの
     産地で栽培する品種は決まっているのだからそれで判断してね、という
     感じでしょうか・・(+_+)

1.多様な生産地と格付け制度

ボルドー地方はメドック、グラーヴ、サンテミリオン、ポムロールなど、複数の地域に分かれ、
それぞれのテロワール(気候・土壌)によってワインの特徴が大きく異なります。
また、1855年のメドック格付けやサンテミリオンの格付けなど、複雑な格付け制度があるため、
初心者にはどのワインが優れているのか見えにくい場合があります。

2.ブドウ品種の違いとブレンドの複雑さ

ボルドーワインは単一品種ではなく、複数の品種をブレンドして造られます。
例えば、左岸(メドックなど)はカベルネ・ソーヴィニヨン主体で力強いワイン、
右岸(サンテミリオンやポムロール)はメルロー主体で柔らかい果実味のあるワインが
多いですが、この違いを理解するのが難しく感じる人も多いです。
さらにヴィンテージにより(ブレンド比率)混醸比率も違います。

3.ヴィンテージ(収穫年)の影響が大きい

ボルドーは気候の影響を受けやすいため、ヴィンテージによってワインの品質が変わります。
例えば、「良い年」とされる2010年や2015年のようなヴィンテージは高評価(価格も高い)
ですが、「難しい年」とされた2013年や2017年などもあり、購入時にヴィンテージを
意識しなければ・・などと考えているとますます選びにくさにつながります。

4.価格の幅が広く、選択肢が多すぎる

ボルドーには手頃な価格のワインもありますが、格付けシャトーのトップワインは高価です。
また、スーパーマーケットで買えるワインからオークションで取引されるような超高級ワイン
まで選択肢が非常に多く、初心者はこの圧倒的なリストの中のどこから手を付ければいいのか
戸惑うことが多いです。

5.エチケット(ラベル)が解りにくい

ボルドーワインのラベルには「シャトー〇〇」「アペラシオン(産地)」「格付け」
「ヴィンテージ」などの情報が記載されていますが、フランス語表記が多く、初心者には
どれが重要な情報なのかわかりにくいこともあります。

6.結局どう選べばいいの?

   1. 産地を意識する
       ラベルのA.O.C Appellation d’Origine Controlleの後に続く産地名を見る。
       「左岸=カベルネ・ソーヴィニヨン主体」「右岸=メルロー主体」と知って
       おくだけでも違いが分かりやすいです。

   2. ヴィンテージの良い・まずまずを知っておく
       良いヴィンテージのものを選ぶと失敗しにくいです。

   3. お店の方にお願い
       ワインショップや専門店のスタッフに相談する。
       「初心者向けのボルドーで果実味がある飲みやすいもの」など具体的に相談すると
       選びやすくなります。

    *ただし、フランスでも一部の地域や生産者は、葡萄品種名を表記したワインを
     生産しています。例えば、アルザス地方では、ゲヴュルツトラミネールや
     リースリングなどの葡萄品種名がラベルに表記されたものがあります。

6.まとめ

いかがでしょうか? ここまでフランス・ボルドー地方のワインについて解説してきましたが
ブルゴーニュ地方やコート・デュ・ローヌ地方、ロワール地方でも基本的な考え方は同じです。
イタリアのワインでも例えば「バローロ」と言えばブドウ品種は「ネッビオーロ100%」と
決まっており、伝統国のワインラベルの表記は昔からこうなのです。

なので、品種の表記がない伝統国のワインについてはその生産地ではどんな品種が栽培されて
いるか覚えておくほかありません。
これは「ワイン法」という規定で産地ごとに栽培してよい品種が決められているので割合
簡単なことです。

ワインを深く知って味わいたいという好奇心旺盛な方はこういった知識が増えていくことも
楽しいわけで、自分でラベルを読み選んだワインを抜栓する時のワクワク感はとても素敵な
一瞬です。


 一方で新しい生産地のワインには「ヴァラエタルワイン」という括りのワインもあります。
 次回の記事で解説したいと思います。

 最後までお読みいただき有難うございます。
 今日も一杯のワインが貴方を幸せにしますように🍷

★こちらはA.O.Cサンテミリオン。この価格でこのパフォーマンスはGOOD!!
 まるで果実をジャムにしたような凝縮感がありタンニンはシルキーです。
  ボルドーを試すなら是非飲んでいただきたいです。

🍷この記事で紹介しておりますワインはいずれも私がこれまで実際に取り扱ったもの、
あるいは仕事から離れプライベートでテイスティングノートにコメントを残している
ものです。(ヴィンテージの違いはありますが)

嗜好品であるワインを人様にお薦めするのは難しいですが、自分の好みに偏らず
フラットな視点からワインを評価したもので、ワインの選び方が解らない・・・
という方にご提案させていただくものでございます。

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応援よろしくお願いいたします。

 

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