皆様、ごきげんよう。
今日はニューワールドワインに物足りなさを感じているwineloverの方に向けての内容です。
日常的にワインを飲む方、ワインは好きでよく飲んでるという方、ニューワールドワインの
魅力は何でしょうか?
あるいは、ニューワールドワインを選ぶ理由は何ですか?
って、決して喧嘩を売ってるわけではありません・・・(^^)/
「手頃なお値段で買えるから」が一番の理由でしょうか。(自分がそうなので)
ニューワールドワイン(アメリカ、オーストラリア、チリ、アルゼンチンなど)は果実味が
豊富で、解りやすい味わいが特徴です。
力強くフルボディなものが多く、樽の風味やアルコールの高さが見えるものもあります。
赤ワインの場合、特に凝縮した果実味が十分で(リッチな感じ)アルコール度数も幾分高めの
物は舌触りも滑らかです。
この触覚的感覚が脳へ伝達し「美味しい!これはいいワインだ」となります。
白ワインの場合もやはり果実感が十分にあり、酸味もシャープなものではなく少し丸みを
帯びたものが多くボリューム感もあります。
どちらにもほどほどの「飲みごたえ」があり「この価格でこの味わいなら💛」というのが
人気の理由なのかも知れません。
*ここではカルトワインのような高級グループに属するものは含みません。
ただ、ニュワールドワインを飲んでいてこう感じたことはありませんか?
「味わいがなんとなく似ている・・・?」
「最初はいいけどだんだん飲み疲れてくる・・・?」*ボリューム感があるから?
自分の定番はコレだから、と決まっている方はいいのですが違う個性を試してみたい方も
いるでしょう。
これまでチリ、アルゼンチン、カリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、・・・と
ニューワールド一辺倒で飲んできたけど最近少し飲み飽きしてきたな、、と感じることがあると
したら・・
また、ワインビギナーの頃から伝統国のワインは飲んだことがないなぁ、という方にも
やはり古くからの産地のワイン(イタリアやフランス、ドイツなど)を飲んで、全く違う味わい
(個性)を感じていただきたいと思います。
ニューワールドと伝統国、何が違うの? どう違う?
フランスワインを例にとってみます。
フランスにおけるワイン醸造は伝統が深く根付いており、厳格な規制のもとで生産されるのが
特徴です。
醸造家がワインを造るうえで重要視するのがテロワール(Terroir:土地の個性)を反映した
ワイン造りを行うということです。
葡萄が栽培されている地方の土壌・地形・気候などの環境要因や伝統的な醸造技術、を大切
にしてテロワールを反映したワイン造りを行っています。
そこから複雑さや繊細な味わいを持つワインが生まれ、そこにニューワールドとは異なる
魅力があります。
「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シャンパーニュ」など、地域ごとの個性が強く反映される
のが特徴です。
隣り合わせの畑でも全く違うワインになることも多く
これはホント、テロワールの不思議です。
ワインフランスの魅力を一言で形容するなら──「テロワール」が生みだすワインだということ。
フランスワインの最大の特徴は「テロワール」という概念です。
一方のニュワールドワインは
果実の風味が豊かで、初心者にも親しみやすく樽の香りがついているものが多いという特徴が
あります。
温暖な気候で育ったブドウは糖度が高くなり、アルコール度数も高めになります。そのため、
フルボディでリッチな味わいのワインが多くなります。
ニューワールドワインの魅力を一言で形容するなら___品種の特徴をストレートに楽しみ
産地ごとの違いや複雑な味わいを楽しむのが魅力のワイン。
醸造方法と規制の違い
フランスでは、AOC(原産地呼称制度)などの厳しい規制のもとでワインが造られます。
一方、ニューワールドでは、規制が比較的自由で、最新技術を活用した革新的な醸造が
行われています。
例えば、
- フランスワイン:伝統的な製法を重視し、ブドウ品種や醸造方法に厳しい規定あり
- ニューワールドワイン:最新の技術を取り入れ、品種のブレンドや熟成方法の自由度が高い
産地の気候とテロワールの違い
フランスは冷涼な地域も多く、テロワール(ブドウが育つ土地の特徴)がワインの味に大きく
影響します。これに対し、ニューワールドの多くの地域は温暖で日照時間が長いため、
ブドウがよく熟し、果実味の強いワインが造られます。
どちらを選ぶべき?
ワイン初心者には、ニューワールドワインの方が親しみやすいと言われています。
理由は、果実味が強く、飲みやすいものが多いためです。
一方で、フランスワインは、奥深い味わいや熟成による変化を楽しむことができるため、
ニューワールドワインに物足りなさを感じたり、もっと違うタイプを試したくなったら
フランスだけではなくイタリア、スペイン、ドイツなどの伝統国のワインにぜひ挑戦して
みてください。
One Point☝
もう一つ、伝統国のワインを表現する時「フィネス(finesse)がある」とか
「フィネス(finesse)を感じる」ということがあります。
ワインの「フィネス(finesse)」とは、洗練されたエレスや繊細さを表す言葉です。
具体的には、ワインのバランス、味わい、構造が非常に調和しており、上品で洗練された
印象を形容する言葉です。
ワインのフィネスを感じよう
フィネスのあるワインとは、パッとした華やかな印象というより、細やかなニュアンスや
長い余韻、マイルドな口当たりを特徴とします。
フィネスはワインの「エレガンス(elegance)」に近い意味で使われることが多いですが、
エレガンスが主に「洗練されたスタイルや気品」を指すのに対し、フィネスは「構造や質感の
精妙さ」に重点が置かれることが多いです。
少し解りにくいかもしれませんが、極端な言い方をすれば
「解りにくさ=一筋縄ではない=複雑」な感じが「フィネス(Finesse)」
なのかもしれません。私はワインの勉強を始めた頃そう思ってました(^^)
今でも難しいと感じています。
ニューワールドワイン、伝統国ワインのキャラクターの違いを知ってあなたのワインの世界が
より豊かで充実したものとなりまうように。
おそらくこれまでのワイン観が変わると思います。
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「テロワール」の違いを探るにはまずこの辺りから始めてみるといいです。
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